ディズニー映画「アナと雪の女王」のエルサが歌う”Let it Go”にも、ありのままの自分になってという歌詞がありますよね。当時歌詞に感動したのを覚えています。
”ありのままの自分”が、昔はよくわかりませんでした。どの思考も感情も自分のものであり、どれがありのままなのかありのままじゃないのかが区別がつかないなと。心理学の本にも出てくることがあるけど、腑に落ちた理解が難しいなあと思ってました。
カウンセリングを通して、「~するべき」「~あるべき」という考えに沿って自分を律しようとしたり、誰かにとって望ましい自分でいることが最善と思い、自分の素直な感情や意見を抑え込んでいる人が多く、これらをどう解決していくかが重要だと感じることが何度もありました。
私自身も、べき思考や他者を優先して自己犠牲的に振舞っていた時があります。学校や仕事などの社会生活では、むしろその方がいいと思ってました。幸い私の人生は、それで自他ともに困ることはありませんでしたが、自分にとって負担のかかる出来事が重なった時に、自分の素直な感情や思考を無視することで、辛くなっていたこともあります。だからと言って自分を優先するのはわがまま・自分勝手な人間になるようで、しようとも思いませんでした。いつの間にか、自己犠牲的に振舞うことやそういう考え方が染みついていたと思います。
私の人生の大事な分岐点で、自己犠牲をやめようと決断したタイミングがありました。わかっていても手を出さない、感じるのは自由と思うようにするなど、試行錯誤を重ねました。恐れていたような、傍若無人な人になることはなく、振る舞いは自分で調節できることも分かり、自分の心の自由度が増したような感覚がありました。
社会的な常識やルールを踏まえた上で、どういった振る舞いをするか、どんな言葉を選んで伝えるかは自分に決定権があります。
今の自分が自分を追い詰めていると感じていたり、自己犠牲的に生きるのをやめたいと思っている方、「カウンセリングを受ける」と思うとハードルは高いですが、友達に相談する、遊びに行って話すような感覚で、ご自分のお話を気軽に話しに来てみませんか。