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大切な視点

私のスーパーヴァイザー(カウンセリングについての指導の先生)は、「あたたかいまなざしで見ることが大切」と言っておられました。私が主に学んだ認知行動療法は、実証に基づいた分野で「まなざし」がどういった効果を生むのか、当時の私には理解が難しく、「わからない」が顔に出ていたんじゃないかと思います。

時が経ち、認知行動療法の中の「アクセプタンス&コミットメントセラピー」という分野の専門書の中に、カウンセラーがクライエントさんを「これから自分らしくよりよくなっていく事が出来るんだというまなざしで見ることが重要」といったような文章をみました(正確でないと思いますが)。私も、経験を重ねる中でそういったまなざしでクライエントさんと対話する事の大切さを実感するようになり、今でも都度

「私のカウンセリングサロンに来る方は、どの方もこれから先の人生をよりよくするために、自分で何とかしようとする方が来られている」と思ってカウンセリングに臨む様にしています。

あたたかく、可能性を秘めているといったまなざしてクライエントさんを見ることそのものの効果は検証できませんが、クライエントさんが変わろうとする気持ち、怖いけれども大きな一歩を踏み出すことの後押しになっていたらいいなと思います。