言ったことやしたことを後から振り返って反省する。次はこうしないとと反省をいかそうとする。これらは大事なことですが、自分を批判しすぎて自分が嫌いになったり、良い所が一つもないと思うようになってしまう事もあるので度が過ぎる自己批判は生きづらさにもつながります。
私たちはこれまでの人生で、「こうした方がいい」と思ったことや体験したことは繰り返し実践していきます。そのうち習慣化されていき、自分を批判的に評価することや、ダメ出しをすることが当たり前になってしまう事もあります。また、自分のことを「ダメな人間」と思い込んでいると、何をするにも自信が持てず、これでいいのか不安になったり、周りに迷惑をかけているんじゃないかといった心配をしやすくなっていきます。
これは悪循環になりやすく、感情(不安や心配)と考え(迷惑をかけるかもしれない)(何をやってもうまく出来ない自分なんて)がお互いに火に油を注いでいる状態に陥ってしまいます。
この悪循環は、外部の影響ではなく、あなた自身の思考と感情とが相互作用で起こっているものなので、変えられる部分です。過去は変えられませんが、今の自分の視点が変わると、過去の見え方が変わってきます。また、他人を変える事は出来ませんが、自分の視点が変わると、その人に対する見え方も変わります。自分に対しても、視点が変わると全ての見方が変わっていき、過去も含めて肯定的に見えやすくなると思います。
この悪循環を辞めるには、いつも浮かんでくる自分についての批判的・否定的な思考に気づくところからだと思います。